知識の呪縛

人は、自分が知っていることを他者も知っていると思ってしまう傾向があります。つまり、ある事柄について知識を得ると、その知識を持っていない人のことを想像しにくいという現象が起きます。これは「知識の呪縛」と呼ばれています。少し極端な言い方をすると、私たちは「自分の常識は誰にでも通じる」と思っている面があります。自分にとって知っていることが当たり前のように思えることが、他者にも同じように当てはまるとは限りません。このような思いは、たとえばコミュニケーションのなかで、「なぜ、知らないの?」「なんで、分からないの?」といった態度や言動、行動に現れ...

家族療法って?

家族間で発生する問題としましては、家庭内暴力(DV)、不登校、引きこもり、夫婦喧嘩、介護問題などなど、いろんな問題があります。そのうち、家庭内暴力(DV)、不登校、引きこもりなど、子供が引き起こす問題については、その子供だけに原因があるのではないのです。実は、家族全体のあり方が問題を引き起こしているので、その子供だけを矯正したり、治療したりしても、結果として改善にいたらない場合がほとんどです。たとえば、家庭内暴力(DV)、不登校、引きこもりなどを起こす子供については、精神に異常があるのではなく、これまで育ってきた家庭内に、どこかしらい...

家庭でも出来る傾聴2

聴くだけで援助になることがあります。聴くということは相手の心を、表情、ジェスチャー、声のトーン、着ているものなど様々な非言語的な心も含めて(目で、心で、耳で)、聴くということです。援助と言うと、捧げることにつながりやすいのですが、そうではなく、受け止める、耳で聴くことであり、受け取ることによって相手が楽になるのです。私たち人間は話すことによって(外在化)によって感情を浄化(気持ちをすっきりさせること)し、心を整理することができます。...

健全に後退する

ご相談に来ていただいた、ご本人様の承諾をいただき書いてます。 後退って響きがダメになるとか、成長していないなって思いますよね。しかし、人間としての原点や、本来の心理を取り戻すって素敵な事だと思いませんか?昔はカウンセリングや心理療法などは有りませんでした。けれども家庭問題や子育て問題などは解決していましたよね。 家族での対話、自分のコミュニティの中での対話、そして自分との対話。...

家庭でできるカウンセリング

知恵を伝える 「ある人に魚を一匹与えれば、その人は一日食える。魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える。」 中国の故事成語より...