自律サポート型子育ては、具体的にどのように取り組めばいいのか紹介します。
自立サポート型を理解するためには、「共感」「説明」「自己決定」の3つの要素を知っておく必要があります。
これらは、自律サポート型子育ての基本として注目されてきました。
子どもが何かすべきことを嫌がっているシーンを想像してみましょう。
そんな時、「共感」「説明」「自己決定」の3つの要素をどのように生かしていけばいいのかを説明いたします。

自律サポートの基本要素1
「共感から始める」
嫌がっている子どもに、「やりなさい」と声をかけてしまっては、感情を逆撫でして、子どもの気持ちとの対立を深めてしまいます。
子どもが嫌がっているときは、まずやりたくない気持ちに共感し理解を示してあげる。
そうやって、子どもの気持ちを理解しようとする姿勢を見せてから、なぜやりたくないと思っているのかを丁寧に聞いてみましょう。

自律サポートの基本要素2
「なぜやるべきか説明する」
「やりなさい」と押し付けたくなる気持ちも理解できますが、自律性を育むためには、
子どもが理解できるように「なぜやるべきなのか」を説明して納得させてあげることが重要です。
また、なぜやるべきかを子どもと一緒に考えたり、子どもに考えさせることもいいでしょう。
自分でやるべき理由に納得することは、内発的やる気を引き出す第一歩です。
その上で、「そのやるべきことはできると思うよ」と伝えてあげることで、子どもの心の欲求である「できる感」を満たてあげることができます。

自律サポートの基本要素3
「自分で決めてもらう」
子どもが嫌なことをやらなくてはいけない時でも、必ず子ども自身が自分で決められる機会を作りましょう。
たとえば、宿題をやって欲しい時は、いつやるか、どこでやるか、どの教科からやるかなどは、子どもに決めてもらいます。
そうすることで、子どもの「自分から感」が上がって、内発的なやる気を引き出すことができるのです。
選択肢を持てないと誰かに決められたものにコントロールされている感覚になり、自律性を妨げてしまいます。

「共感から始める」「なぜやるべきかを説明する」「自分で決めてもらう」の基本要素3つを意識することで、
自律サポート型子育てを実践でき、子どもの心を満たしながら必要なメッセージを伝え、成長を促すことができます。