発達障害は、先天的な脳の機能発達の偏りによって、コミュニケーションや対人関係など、
日常生活に困難が生じます。
生まれ持った脳の特性によるものなので、親の育て方の問題で発症するわけではありません。
以前は、知的障害を伴い、幼少期に診断されるものと考えられていましたが、
現在は知的障害を伴わない場合がとても多いことが分かっています。
そうした場合には、
例えばコミュニケーションが苦手であっても勉強ができるなど、
なんとか環境に適応することができて、子どものうちには発達障害が顕在化しないことが多くあります。
しかし大人になって、より高度で複雑なコミュニケーションが要求されるようになると困難を抱える場面が出てきて、
そこで初めて発達障害と診断されるのです。
そもそも「発達障害であるか、そうでないか」とはっきり線引きできるものではありません。
誰でも大なり小なり特性を持っているものであり、
それによる困難がある程度積み重なると「発達障害」と診断されます。
何かがちがうと思った時、そんな時は一人で抱えず専門機関に相談してみてください。
自分の特性を理解し、少しの変容を心がけるだけで
様々な事が緩和されていくと思います。