HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称で、人よりも繊細で、非常に感受性が強く敏感な気質を持って生まれた人という意味で、HSP(エイチ・エス・ピー)と呼ばれています。

私たちは人間は、良い環境、悪い環境からの影響の感受性が一人ひとり違います。この違いを表す性格・気質的特性のことを「感覚処理感受性」あるいは「環境感受性」と呼び、HSPとは、この感受性がとくに高い人たちを表しています。

感覚処理感受性を提唱した臨床心理学者のエレイン・アーロンは、HSPはDOES(ダズ)という4つの特徴によって、特徴づけられると説明しています。DOESとは、下記の4つの特徴の頭文字を合わせたものです。

Depth of Processing:物事を深く処理する(不慣れな状況に置かれると一度立ち止まって指さしを確認する)

Overstimulated:刺激に圧倒されやすい

Emotional Reactivity and High Empathy:共感的、感情的な反応が高まりやすい

Sensitivity to Subtleties:些細な刺激にも気が付きやすい(刺激に対する閾値が低い)

私たちの感受性は、感受性にかかわる遺伝子と幼少期の環境を通じて形作られると考えられています。つまり、感受性それ自体も発達するということです。

感受性にかかわる遺伝子には、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンなどにかかわる遺伝子(の特定のタイプ)を多くもっている人ほど、感受性が高くなるとされています。

次回はHSPのタイプを解説いたします。