注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)、読み書き障害(ディスレクシア)など発達に
課題がみられる子どもたちの改善・克服などに活用され、取り組まれている発達支援トレーニングです。
「見る力」は大きく「眼球運動(入力)」「視空間認知(情報処理)」「目と手の協応(出力)」の
3つから成り立っています。
眼球運動は、「見る力」のうちの最初の段階「入力」の部分、
情報を効率良く目から取り入れるためには欠かせない働きです。
次に眼球運動では「情報処理」がおこなわれます。この情報処理のことを「視空間認知」と呼び、
色や形を見分ける、見たいものと背景を区別する、、空間的な位置を認識する
物の色や大きさに惑わされることなく、同じ形を認識する、図形の形や並び方を覚えるなどの
働きをします。
そして、視覚の働きと体の動きを連動させることを「目と手の協応」と呼びます。
「入力」、「情報処理」の次の段階の「出力」にあたる部分です。
人間は意識しなくても、視覚と体の動きを連動させて、さまざまな活動をおこなっており、
「見る」と「動く」を連動させる能力は、心身の発達や活動を通して向上していきます。
最初の段階では、数字をランダムに(1~20)紙に書き、目で追う練習をしてみてください。
特有の読み飛ばしなどの改善につながります。
次回は指を使ったビジョントレーニングをお伝えします。