「過剰適応」とは、ある環境に合うように、自身の行動や考え方を変える程度が度を超えている状態を指します。その結果、うつ病やパニック障害といった二次障害を引き起こすこともあり、こころのケガにに陥りやすい人が持ち合わせている傾向ともいえます。人から良く思われたい、認められたいという「承認欲求」は社会生活を営んでいる限り誰もが抱くものです。その欲求が強くなるあまり、自己の本質よりも他者に認められるための行動を優先してしまい、心身を消耗してしまう。またそれを習慣的かつ反射的に行ってしまうのが過剰適応の特徴です。
もし過剰適応だな、と感じたら
「アサーション」と呼ばれる自他尊重の考え方の訓練が有効です。一般にコミュニケーションにおける表現は、攻撃的な自己表現、非主導的な自己表現(過剰適応)、相手と対等な自己表現(アサーティブ)の三つがあります。アサーションでは三つ目のアサーティブな状態を目指すトレーニングで、「相手を傷つけず自分も傷つけない」自他尊重のマインドを持つことで、自己犠牲的な承認を軽減させていきます。
メンタルケアラボ仙台