〇言葉での説明がわかりずらい時
抽象的な言葉や言い回しの理解が難しく、注意の切り替えができなかったり、
複数のことを同時にすることが苦手な場合、例えば「靴をそろえてから、家に入る」といった、
2つのことを一度に伝えようとすると、言葉を聞き逃してしまいます。
対応方法は短い文章で、1つずつ伝えてあげる、注意をひいてから具体的な言葉で伝える視覚的に伝える。
〇相手の気持ちや表情、しぐさが分からない状況の時(対、お子様の周りの子について)
表情や身振り手振り、視線などから、相手の状況を読むことや気持ちを理解することが不得意です。
友だちを意図せず傷つけたり、集団行動を乱し、孤立してしまうことがあります。
対応方法は表情だけではなく、言葉や動作なども交えて伝え、あれ、それ、などの代名詞は避け
ルールや指示は分かりやすく伝える。
ASDは「コミュニケーションがうまく取れない」「人との関わりが苦手」「こだわりがある」
といった発達の特性が見られます。境界線がなく、診断も難しく、簡単には判断できない障害です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)かもと思ったら、サポートや支援を受けることも重要です。
発達障害は、親のしつけや子育てによるものではありませんから、
「自分が悪いのでは」と抱え込まず、周囲の力をうまく借り、
子どもの長所に目を向けていくようにしてあげて下さい。
そのほかにも、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもは、
さまざまな場面で困り事を抱えて不安を感じやすく、自己肯定感が育まれにくいといえます。
「1つのことに集中して取り組むことができる」
「行動力がある」など、特性を子どもの個性ととらえることや、
親側や周囲の人が特性を理解し、ほめる、励ます、認めてあげる機会を増やし、
自信を感じやすい接し方をすることで達成感や安心感を得ることができるようになります。